購入前に、必要な条件を整理する
ポータブル電源の容量計算|WhとW・500Whと1000Whの違い
必要な容量Whは、家電の消費電力Wと使用時間を掛け、台数・日数分を合計して求めます。変換ロスと余裕を加えた容量に加えて、家電を同時に動かすための出力Wも確認します。
Whは使える電力量、Wは必要な出力
消費電力100Wの機器を5時間使うと、機器が使う電力量は500Whです。ポータブル電源では変換ロスがあるため、公称容量500Whをすべて機器に使えるとは限りません。
一方、1,200Wのケトルは短時間でも1,200Wに対応する出力が必要です。容量が大きくても定格出力が不足すれば使えません。冷蔵庫などは起動時の出力も別に確認します。
必要容量を計算する式
必要容量Wh = 家電の消費電力W × 使用時間h × 台数 × 日数を合計 ÷ 0.85 × 1.2
推奨容量の式です。50Wh単位で切り上げます。変換効率85%・余裕20%は当サイトの計算上の仮定で、メーカーの実測値や安全保証ではありません。係数と判定方法を確認する
100W×5時間の例では、家電の使用量は500Wh。変換ロスを含めた最低容量は600Wh、余裕を加えた推奨容量は750Whです(各50Wh単位で切り上げ)。これは当サイトの計算基準です。
500Wh・1000Wh・2000Whで使える時間の違い
同じ100Wの負荷を一定で使い、変換効率を85%と仮定した比較です。容量以外の条件をそろえた計算であり、特定製品の動作時間を示すものではありません。
| 公称容量 | 使い切る場合の計算 | 20%の余裕を見込む計算 |
|---|---|---|
| 500Wh | 約4.3時間 | 約3.5時間 |
| 1,000Wh | 約8.5時間 | 約7.1時間 |
| 2,000Wh | 約17.0時間 | 約14.2時間 |
容量が2倍なら、同じ負荷・同じ効率という仮定では時間も2倍になります。実際は機種ごとの待機消費、電池の状態、温度、AC/DC変換方式で変わります。重量・価格・定格出力が容量に比例するとは限りません。
購入前に確認する順番
- 家電の消費電力、時間、台数、充電せず使う日数を決める。
- 必要容量と、同時使用・起動に必要な出力を別に計算する。
- 接続口、電圧・周波数、波形、メーカーの接続条件を確認する。
- 予算、持てる重さ、保証、充電方法を確認する。
家電の消費電力はどこを見る?
家電本体の銘板と取扱説明書を確認します。電子レンジの「500W・600W」は加熱出力の場合があるため、電源選びには「消費電力」の値を使います。消費が変動する家電は、対応する測定器で使用期間の電力量Whを確認すると条件を具体化できます。
根拠と限界
式・係数・丸め方は当サイトの計算方法に示しています。この記事の使用時間は実測ではありません。故障・水ぬれ・高温環境などの危険を計算で評価することはできません。NITEのポータブル電源の事故に関する注意喚起も確認してください。